世界で最初の銀行とは。銀行の始まりと歴史

銀行の役割   9月 17, 2016   世界で最初の銀行とは。銀行の始まりと歴史 はコメントを受け付けていません。

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コンビニATMから駅前の支店、大都市の本店まで、現在ではちょっと歩けばすぐに銀行に関連する施設や建物に遭遇するほど、銀行は身近な存在になりました。快適な生活にはかかせない銀行ですが、その役割や成り立ちについて把握している人はそれほど多くないのではないでしょうか。今回は、現在の銀行が社会活動に果たす役割と、現在の銀行が成立するまでを見てみましょう。

経済活動にかかせない現代の銀行

銀行とは、個人や企業から預金を集めて、それを企業や個人に融資をする金融機関です。小口の預金を集めて大口の融資として投資することから、銀行は現代社会の経済活動に欠かせないお金のポンプ役として極めて重要な役割を果たしています。

銀行は営業基盤・営業規模の違いから、

  • 都市銀行(都銀:メガバンク)…全国各地に本店・支店を持ち、国際金融にも参加
  • 地方銀行(地銀)…一地方に集中出店して、地域経済を支える
  • 信託銀行…財産管理の代行を主要業務とする銀行で、集めた預金(資金)を長期貸付する金銭信託をおこなう

に分けられます。

この他にも、銀行と同様の役割を果たす金融機関として、信用金庫や労働金庫、郵便局などが存在し、全ての金融機関が保有する預金額を合わせると、数十兆円から数百兆円になると言われています。

世界で最初の銀行とは?

このように現代社会に欠かせない銀行ですが、その発祥はどこまでさかのぼれるのでしょうか。現在の銀行の仕組みの歴史は大変古く、世界で最初の銀行は紀元前3000年ごろの西アジア・古代バビロニア王朝までさかのぼれます。バビロニア王朝では、神殿で人々の財産や貴重品を保管したり穀物や家畜を貸しつけていたと言われ、これが現在の銀行の仕組みの直接の起源とされています。
同時期の古代エジプトでは、穀物がお金の機能を果たしていたため、穀物倉庫が銀行のような役割を果たし、穀物を保管する以外にも「為替(かわせ)」の業務も担っていました。
古代エジプト各地の穀物倉庫の保管状況は、地中海岸の都市アレクサンドリアにある中央倉庫で集約・記録され、当時の人々はこの記録をもとに書類の上で穀物の取引をおこなう現在の「為替」に繋がる仕組みを構築していました。
これらの現物取引から生じた仕組みが徐々に洗練されてゆき、現在の銀行の仕組みが形作られてゆきました。ちなみに、銀行のことを英語で「バンク(BANK)」といいますが、これは12世紀頃、商業のさかんだった北イタリアの両替商が使っていた「長机(BANCO)」が語源とされています。

日本初の近代的な銀行である「第一国立銀行」と「銀行」の名前を使用した「三井銀行」

日本で最初に開業した銀行は、1873年(明治6年)に開業した第一国立銀行(旧第一勧業銀行。現在のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行)であり、日本で最初に銀行の名前を冠した私立銀行は1876年(明治9年)に開業した三井銀行(旧三井銀行。現在の三井住友銀行)と言われています。

第一国立銀行は1872年(明治5年)に伊藤博文によって制定された「国立銀行条例」に基づいて設置された銀行ですが、金貨との交換義務を持つ兌換紙幣の発行権を持つなど、その権限や名前から受ける印象とは異なり、「国の法律によって設置された銀行」です。最盛期には153もの国立銀行が設置されましたが、そのほとんどは太平洋戦争時の国家総動員法による一県一行主義により統合され、当時の名前のまま現存しているところはごく限られています。

このような国立銀行に対して、初の私立銀行として設立された三井銀行は、5代将軍徳川綱吉の施政下である1683年(天和3年)に呉服商の三井家が設立した越後屋三井両替店を起源に持ちます。
江戸・大阪・京都の3大都市に両替店を設置し、幕府お抱えの両替商まで登りつめた三井家は、明治維新にあっても続けて維新政府の為替業務を担い、のちの明治政府との様々なトラブルを乗り越えて三井銀行の設立にこぎつけます。その後も世界恐慌や太平洋戦争などの幾多の困難を乗り越え、現在まで続く三井住友グループの大黒柱として現在でも活躍しています。

おわりに

このように現代社会にかかせない金融のポンプ役として重要な役割を果たす銀行は、文明発祥からの古い付き合いと言えます。
銀行に関する話しを見聞きする機会が多い昨今、銀行の歴史を振りかえってみるのは面白いかもしれませんね。

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